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斜頭症に対する頭蓋矯正具の有効性:2Dおよび3D評価に基づく検証

 

 

論文要約

原題 Efficacy of Cranial Orthosis for Plagiocephaly Based on 2D and 3D Evaluation
日本語訳 斜頭症に対する頭蓋矯正具の有効性:2Dおよび3D評価に基づく検証
出版年 2024年
著書 Hiroki Kajita, Ichiro Tanaka, Hiroaki Komuro, Shigeru Nishimaki, Isao Kusakawa, Koichiro Sakamoto
出処 https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/38596144/

論文要旨

  • この研究では、乳児1,038名を対象に、2D評価指標(頭蓋非対称性など)と3D評価指標(対称性比率)を用いて治療効果を分析しました。
  • 結果として、全ての評価指標で有意な改善が確認され、特に初期の変形が重度で早期治療を受けた患者で効果が顕著でした。
  • 本研究は、頭蓋矯正具治療が変形性斜頭症の効果的な治療法であることを示しています。また、早期治療の重要性が強調されています。


本コンテンツは論文を機械的に要約しそれをもとに論文の要旨をまとめたものとなります。
内容の正確性については責任を負いかねること予めご了承ください。
論文の内容につきましては原文を必ずご確認ください。

背景

 日本で頭蓋矯正具が普及する中、治療効果の評価に用いる指標が多様であり、統一的な評価が難しい現状がある。

目的

乳児における頭蓋矯正具治療の有効性を、2Dおよび3D評価指標を用いて明らかにする。

方法

  • 乳児1,038名を対象とした後ろ向き研究を実施。
  • 初期の重症度と治療開始年齢に基づいて24のサブグループを設定し、治療前後の変化を分析。

結果

  • 全ての指標(CA、CVAI、前部および後部の対称性比率)が治療後に有意に改善。
  • 初期の変形が重度で、治療開始が早期である患者ほど改善効果が大きかった。

結論

  • 頭蓋矯正具治療は乳児の変形性斜頭症を効果的に矯正する手法である。
  • 特に、重症度が高く早期治療を受けた患者において、より大きな改善が期待される。